スペインのバルセロナ市内を視察で訪れた際、日本でいう「スローライフ」を実感しました。日本ではまさに働き方改革の真っ只中ですが、働き方改革が、暮らし方、生き方まで変化をもたらすとしたら、私たちを取り巻く環境のあり方まで、変化を及ぼすのではないか、街の風景も変わってくるのでは・・・いろいろ考えるいい機会になりました。

「セツビ」という文字ですが、「節」という漢字を連想しました。節とは節度、そこそこのところに線を引く、例えば、数値だけでなく、全体のバランスに配慮した一定の調和点を見出していく、という意味で、環境に対する私たちの姿勢に通じることばです。地球規模の自浄作用には限界が指摘される現在、節度、とは拡大し続ける様々なニーズに応えていく上で考慮すべき視点だと思います。

もう一つの漢字は「美」です。視覚的なことより、概念的なこと、「美学」といってもいいでしょう。工事への思い、姿勢、進め方、あるいは工事にたずさわる人達とのコミュニケーション・・・これら目に見えないものに誠心誠意で取組む、こういう意識が美学ではないかと考えます。何にこだわるか、自分ならではの流儀の追求、人それぞれに価値観があり、美学があると思います。